ヘアケアの豆知識お教えします
毛髪周期について
髪はサイクルで生きている
「成長期」→「退行期」→「休止期」と3つのプロセスがあります。
髪の本数は平均9万本
ヘアサイクルは、髪の毛が成長して抜けていく周期のことです。髪の毛は常に成長し、古くなると抜け、そしてまた新しい
髪の毛が生えます。
ヘアサイクルは、成長期・退行期・休止期に分かれます。
成長期(2〜6年)
まず、成長期に毛根が成長し、新しい髪の毛が生えます。2〜6年ほど成長し続けます。 通常であれば、
全体の80~90%成長期の毛髪となります。
退行期(2週間)
退行期は毛根は小さくなっていく段階のことです。髪の毛の成長はここで止まります。 2週間ほどで毛根も完全に収縮し、
休止期に突入します。
休止期(3~4ヶ月)
休止期は毛根が縮小しきった状態です。 髪の毛も成長せず、抜けるのを待つのみです。だいたい3~4ヶ月ほどです。
成長期に入り、新しい髪の毛に押し上げられたり、シャンプーをするなどして、自然に抜けていきす。
意外と思われるかもしれませんが、頭髪の成長を促進するのは女性ホルモンになります。そのため、
一般的に髪の寿命は男性よりも女性の方が長いとされています。
髪は最大で約90cm程度まで伸ばすことが出来、男性の場合だと約75cm程度です。
健康な髪をつくるためには食生活から
健康で美しい髪を作るためには、”バランスのよい食事”が必須です。健康的な髪はあくまで健康的な体の上に
できるもので、バランスの偏った食事では健康的な体は作れません。とはいえ、”特に髪にいいとされている
食べ物”が存在することも事実です。
髪にいい食生活&食べ物の中で髪にいい食べ物だからといって、そればかりを食べていてもだめです。
いちばん大切なのはバランスよく食べること。
髪の健康が気になる人は、髪にいい食べ物も積極的に取り入れていきましょう。
健康的でつやのある強い髪を作るには、”しっかりした毛包が育つ健康的な頭皮”と”強い毛幹 が育つ健康的な体”だと
いいます。
そしてそれら2つを作るのに特に重要な栄養が、「たんぱく質・ヘルシーな脂肪・水・各種ビタミン・ミネラル」です。
それぞれの栄養素について簡単にまとめてみました。
たまご
たんぱく質を豊富に含むうえに、亜鉛、
セレニウム、鉄も含んでおり、髪にと
って都合のよい食べ物です。
ただし食べ過ぎるとコレステロール過多
になってしまうので、1日1個程度が無難
です。
クルミ
αリノレン酸(オメガ3脂肪酸)やビタミンE、
亜鉛を豊富に含むだけでなく、頭皮の健康
を守り、コラーゲンの生成を促進する”
ビオチン”、髪を黒く美しく保ってくる”銅”
なども豊富に含んでいます。クルミを食べ
る習慣のない人は、胡桃(クルミ)油や亜麻
仁油を使うという手もあります。
カキ
亜鉛が豊富なことで有名。厚労省の
「日本人の食事摂取基準2010年版」によ
ると、1日の摂取基準量は男性が12mg
(上限40mg)、女性が9mg(上限35mg)
だが、カキなら2粒で約16mgが摂取で
きます。
ヨーグルト
豊富なカルシウムが魅力。普段の食事に付け加えやすいこともあり、アメリカでは勧める専門家が多いです。他にもたんぱく質やビタミンなど、髪にとって重要な栄養素を含みます。
ブルーベリー
特にアメリカでは人気の食べ物。アメリカ合
衆国農務省は、40種の野菜や果物のなかで最も
強い抗酸化力を持つのがブルーベリーである
と発表しています。抗酸化作用の主役は”アント
シアニン”(ポリフェノールの一種)。これが髪だ
けでなく、体全体の老化を防いでくれます。
他にビタミンEやビタミンCも豊富です。
青魚
DHAやEPAのオメガ3脂肪酸なら、サンマ、カツオ、サケ、サバ、マグロ、イワシ、ブリ、ニシン、マスなどの青魚が
豊富。そのほか各種ビタミンやミネラル
もたくさん含んでいます。
海藻(わかめ、ひじきなど)
わかめやひじきなどの海藻には豊富な
ミネラル・ビタミン・食物繊維が含まれ
ており、髪にいいといわれています。
ただ、昔からよく言われていた「海藻を
食べると髪が生える」という話には、医
学的根拠は無いとされています。
強く美しい髪のために海藻を勧める専門
家が多いのは、あくまで現代人に不足
しがちなミネラルやビタミンを豊富に
含んでいるためです。
チョコレート
ダークチョコレート、ブラックチョコレートとも呼ばれる、カカオマス40~60%のチョコレートのことです。このカカオ分にたんぱく質やビタミン、ミネラルなどが含まれており、髪にいいとされています。豊富に含まれているポリフェノールのおかげで抗酸化作用、がん抑制も期待できます。
ニンジン
ベータカロチンが豊富。ベータカロチンは
抗酸化作用があるだけでなく、体内でビタ
ミンAに変わり、頭皮の新陳代謝を促進させ、健康に保つ働きをします。不足すると
乾燥しやすくなり、ふけが出やすくなり
ます。
トマト
アンチエイジングの抗酸化剤・リコピンを
とるにはベストな食べ物。美肌・美容成分
として有名なリコピンですが、頭皮環境を
整え、強くて美しい髪を作るにもいいです。またリコピンには「調理・加工されても
成分が壊れにくい」という嬉しい特徴が
あります。だからトマト現物にこだわらな
くても、トマトケチャップやトマトソース
の缶、トマトジュースなどから手軽に摂取
できます。他にもビタミン・ミネラルを豊富に含みます。
正しいシャンプーは、髪の健康にもつながります。
シャンプーで何より気をつけたいのは、“頭皮”をきっちり洗うということ。予洗いも、シャンプーも
すすぎも、髪だけではNGです。
①ブラッシング
髪のもつれを取り、ほこりなどを落とします。頭の天辺からとかしても、髪がもつれないくらい目の粗いものを選んで下さい。また、クッション性のあるブラシを使えば、頭皮へのマッサージ効果も。
②地肌からしっかり濡らす
シャワーヘッドを地肌につけて、地肌からしっかりぬらします。およそ38~40度が適温。塩素処理した水が理想的
地肌がしっかりぬれていないと、シャンプーでなかなか泡立ちません。それに、予洗いで髪と地肌の汚れの大半が落とせるんですよ。スタイリング剤が落ちにくいときは、お湯を当て、指の腹で髪を揉みほぐし、それでも駄目なら、シャンプーを軽く泡立てて流し、本シャンプーへ。
③水気を切る
手のひらを合わせて、毛先の水をきります。ショートへアの場合は、オールバックにするように手で髪をなでつければOK
水気が多すぎると…
髪からボタボタと水が落ちるくらいぬれたままだと、お湯といっしょにシャンプー剤が流れてしまうため、なかなか泡立たない原因になります。泡立ちにくいと必要以上に髪をこすってしまい、傷みの原因にもなることがあるので、シャンプーの前に髪の水気はしっかりきることがコツです。
④泡立てる
まずは手のひらの上で少量の水とシャンプー剤を空気を含ませて泡立てます。
泡立てネットを使って、モコモコになるまで泡立てるのもおすすめです。
泡立てをしないと…
原液をつけると頭全体にまで行き渡らず、洗い残しやすくなります。頭皮が痒くなるなどのトラブルの原因に。
シャンプーの適量は…
大体の目安としては ショート 0.5プッシュ ミディアム 1プッシュ ロング 2プッシュ
自分の髪の長さによって、量は微調整してください。
⑤泡を地肌からつけていく
シャンプーで一番洗わないといけないのは頭皮。だから、泡立てたシャンプー剤は、髪の毛ではなく地肌に直接つけていきます。順番としては、こめかみ→襟足→後頭部の順番で皮脂が多く泡立ちにくい所から泡を付けていきましょう。
皮脂でくせ毛に
頭皮がきちんと洗えていないと、皮脂がたまって毛穴をふさぎ、直毛の人でもクセ毛になってしまうことも!
⑥頭皮マッサージするように洗う
頭皮からしっかり洗う シャンプーで洗うのは頭皮だと考えて。頭皮を洗えば、髪も一緒に洗えます。
えり足など、洗い残しがないように
頭皮は、指の腹で円を描くように頭皮をマッサージして。頭皮をふにゃふにゃ動かす感じで。ジグザグな動きをプラスして、さらにマッサージを。毛穴もきれいに、血行も改善して、健康な髪が育ちやすくなります。
⑦しっかりとすすぐ
地肌から流していく 頭皮にシャワーヘッドを当てて、地肌からしっかりと流します。
すすぎ残しのないよう、ぬるつきがなくなるまで流して。
手の動きがポイント シャワーと連動して、シャワーのあたっている頭皮部分を動かします。
手の動きは頭皮マッサージと同様に。
シャンプーは夜がおすすめ!
シャンプーは朝よりも夜がおすすめ。頭皮には太い血管が通っていないので、寝ると温度が下がり、昼間の汗や皮脂
が固まって落ちにくくなってしまいます。皮脂の多い人は臭いの原因にも。しかも、睡眠中は髪が伸びる時間帯なので、
毛穴が詰まっていると、健康な髪が伸びるのをさまたげてしまいます。
二度洗いのススメ!
サロンシャンプーなど、髪に優しいシャンプーの場合は二度洗いがおすすめです。一度目は軽く、二度目は落としきれ
なかった汚れをマッサージしながら落としきります。ただし、洗浄力の強い市販シャンプーの場合は、シャンプーの量は
少なめに、なるべく一度で洗いましょう。
水にもこだわる!
水道水の塩素は髪を傷めるので、塩素などを除去してくれるタイプのシャワーヘッドを購入するのもよいでしょう。
ビタミンCが含まれているタイプもあり、美肌にもよいです!お湯の温度は高すぎると必要以上に髪の油分をとって
しまうので、注意しましょう。
リンス・トレーメントの違い
リンスはコンディショナーとほぼ同じですが、
主に髪の表面を保護する役割があります。髪を静電気や汚れなどから守り、ツヤを与えます。
トリートメントは、髪の内部を補修し栄養を浸透させることで、ハリ・ツヤ・コシを出します。
通常はシャンプーをした後にリンスをするのが一般的です。さらに週1~2回、シャンプー後にトリートメント
をするとより健康的な髪に。
リンスとトリートメントを両方やる場合は、「シャンプー」→「トリートメント」→「リンス」の順番です。
先にトリートメントの栄養成分で髪の内部をしっかりと補修してから、リンスで表面を保護しましょう。